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連載一覧を見る このサイトについて 130th ANNIV. SPECIAL WEB MAGAZINE Advance! キャリア形成と自立志向を「ジブンゴト化」するウェブマガジン vol.6 共立のあの先生が解説! キャリコ通信 味噌汁を飲むと、血圧が下がって、若返るってホント? 2017.03.02 1000年以上もの昔から日本人に愛されてきた、味噌汁。 和食の献立には欠かせない一品です。しかし近年、味噌が塩分を含んでいるため、味噌汁は高血圧を引き起こす不健康な献立といわれるように…。   そんななか、味噌汁の“不健康説”を覆す画期的な研究結果が共立女子大学の学生によって明らかにされました。なんと味噌には“血圧を下げる成分”に加え、“腎臓から塩分を排出する成分”が含まれていたことがわかったのです。   また、老化を防ぐ抗酸化作用や美肌効果もあるとか。そんな味噌汁の知られざるパワーを、研究を牽引してきた共立女子大学家政学部食物栄養学科の上原誉志夫教授に伺いました。   「研究室の学生が、味噌汁を飲むと本当に高血圧になるのか?という疑問を抱いたことがきっかけで研究がはじまりました。はじめにラットの実験を行い、人にも3カ月間、毎日2杯の味噌汁を飲んでもらうという実験を行いました。すると、味噌汁を飲んでもまったく血圧に影響が出ないことがわかったのです。味噌は、大豆・麹・塩を発酵させてできたもので、およそ1500種類の成分が含まれています。そのなかで、大豆由来の血圧を下げる成分と、米麹由来の腎臓から食塩を排出する成分を見つけました。成分の詳細は現在研究中です」 ▲共立女子大学の研究室で行われたラットを使った味噌汁と高血圧の実験の様子。ラットの血圧が上がらないことを証明してから、人間の実験を行った 血圧を上げるどころか、摂取した塩分をキャンセルし、血圧を下げてくれるという味噌汁。じつは、健康に欠かせないスーパー献立だったのです。では、塩分と体の関係とはどのようなものなのでしょうか。   「塩分を過剰に摂取すると血液中の水分量も増えるため、血管内の圧力が上がって高血圧になります。これは、ゴムホースの水量を増やすと勢い良く水が飛び出してくる原理と同じ。高血圧が続くと血管に負担がかかり、本来は柔らかい状態の血管が傷つき、硬くなります。この状態を動脈硬化といい、さまざまな病気を引き起こす原因になります」   女性は、一般的に男性に比べて血圧が上がりにくく、若い女性は低血圧の人が多いもの。これは、女性ホルモンが血管をしなやかに保ってくれるからです。しかし、中高年で一旦閉経すると女性ホルモンが消滅して、女性も高血圧になる人が多いといわれています。   ちなみに、味噌の大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た効果を発揮してくれるとか。若い女性の皆さんは、自分に高血圧の心配はないと思うかもしれませんが、末長い健康のためにも味噌汁は飲んでおいたほうが得策なんです。   「性別による違いもありますが、ほかにも人間には食塩によって血圧が上がりやすい食塩感受性タイプと、上がりにくい食塩抵抗性タイプの2種類が存在します。日本人は、前者の食塩感受性タイプ。それなのに、日本食は塩分が多い食事とされています。しかし研究を進めるなかで、日本食の献立は塩分をキャンセルする味噌汁やカリウム、食物繊維を多く含む食材を使用している食事であることがわかってきました」   まだ科学のない江戸時代以前から、こうした体質にあった日本食の献立を自然と生み出した日本人の知恵に驚きます。そして、味噌汁の血圧を下げる効果には具材も大きく関わっているとか。   「カリウムは塩分を排出してくれる代表的な成分ですが、味噌自体には血圧が下がるほど多くは含まれていません。じつは、ジャガイモやかぼちゃ、たまねぎなど、よく知られる味噌汁の具材がカリウムを補っていました。また、わかめなどのヌルヌル食材に含まれる、フコダインやアルギン酸という食物繊維も食塩摂取をキャンセルする効果があります。こうした具材選びも先人の知恵。ちなみに、煮ると具の成分は汁に出てしまうので、味噌汁は残さず飲んでこそ効果が発揮されます」   塩分は、日中に体内に溜まるため、夕食に味噌汁を飲み、朝起きて尿から塩分を排出するのが理想的だとか。血管を開かせる作用もあるため、朝飲めば体を温める効果も期待できるといいます。   「味噌には血圧を下げるだけでなく、抗酸化作用や美肌効果があることもわかっています。成分の詳細は研究中ですが、女性には欠かせない食品。1日3杯までは体に影響がないことがわかっているので、毎日の食生活に進んで取り入れましょう」   味噌に使用されている麹には、米麹、豆麹、麦麹と3種類あり、全国にはさまざまな種類の味噌が存在しています。なかでも、これらの成分が含まれているのは米麹を使った一般的な信州味噌です。 それぞれ味が少しずつ違うので、好みのタイプを知って毎日の味噌汁をぜひ楽しんでみてくださいね。 ▲さまざまな健康成分を生み出してくれる「米麹」 取材にご協力いただいた先生はこの方! 共立女子大学 家政学部 食物栄養学科 上原 誉志夫 教授 日本高血圧学会専門医、日本腎臓学会専門医。臨床栄養学、健康科学、内科系臨床医学を専門に研究を行っている。共立女子大学では、食生活学、内科一般、循環器内科学、腎臓内科学などの幅広い分野で講義を実施している。 おすすめ連載 一覧を見る 共立社長のオキテとホンネ 働き女子のホントのキモチ 共立センパイVOICE このサイトについて 個人情報保護方針 お問い合わせ 共立女子大学・共立女子短期大学サイト © Kyoritsu Women’s Educational Institution.

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